私たちについて


東京理科大学に所属する以下の3名で未踏ターゲット事業アニーリング部門に採択していただきました。

このページの目的


未踏ターゲット事業アニーリング部門において私たちが開発したアプリケーションをより広く知っていただくために開設されました。 私たちが開発したアルゴリズムを用い、扱える船舶数は少ないですが船舶衝突回避問題を実際に解くことができます。また、大規模な問題についても、現在準備中の技術資料やソースコードの公開を通して簡単に適用することができるよう内容を充実させていく予定です。

アニーリングって?


「アニーリング」という言葉は日本語では「焼きなまし」と言い、加熱と冷却を繰り返すことによって金属などの結晶構造をより安定な状態へと変化させるような工程を指します。 そのような現象に着想を得た組み合わせ最適化問題を解くことのできるアルゴリズムはシミュレーテッドアニーリングと呼ばれ、そのアルゴリズムを高速に実行できるように設計されたマシンのことをアニーリングマシンと呼びます。また、東京工業大学の西森先生によって提案された、熱的な擾乱の変わりに量子力学的な原理を用いた量子アニーリングという理論提案に始まり、現在ではそれを実機上で実現しているD-Wave社の量子アニーリングマシンも登場しており、組合せ最適化問題や機械学習などへの応用が盛んに研究されています。

下記はアニーリングマシンやアルゴリズムに関するリンク集です。基礎的な知識や組み合わせ最適化問題に関する説明が詳しく書かれています。

なぜ海運業界に注目したのか?


社会問題へのアニーリングマシンおよびアニーリングアルゴリズムの適用は交通整理(Neukart, Florian et al. (2017))や飛行機の衝突回避(Stollenwerk, Tobias, et al. (2017))といった先行研究がなされています。つまり、陸空においては先行研究がいくつか存在しました。しかし、海における先行事例は多くなく、これが私たちが未踏ターゲット事業へ応募するモチベーションともなりました。さらに調べていくと、海運は世界の物流の大部分を占めていますが、莫大な燃料コストがかかっていたり、マラッカ・シンガポール海峡といった一日に数百隻が通過する混雑海域における衝突事故件数も多いことが分かりました。 そこで私たちは混雑海域における衝突回避問題に焦点を当て、各船舶の混雑海域に進入する時刻を最適化することにより、衝突の可能性をなくすことができるアプリケーション開発しました。